達磨庵の今
四季折々の達磨庵の畑と干し芋製作の
現場の姿をお伝えします。
2014年11月選別と収穫と考察
2014年の収穫を終えて、改めて有機栽培は難しいと痛感しました。
十分に土作りしたつもりでも、畑によってはまだ、良い原料芋ができる準備ができていませんでした。農薬と化学肥料を使わない以上、時間を掛けて健康な土壌にしていくしかないのですが、その見極めは難しいものです。
連作はしないで、最短でも栽培した翌年1年間は休耕します。場合によっては、2年間畑を休ませます。その間は畑が肥えるために緑肥作物を育て土作りするのですが、有機栽培でサツマイモを育てるには、それではまだ不十分の畑があることが明らかになりました。
逆に、とても良い畑になって、高品質の文句なしのサツマイモが収穫できる畑もありました。
そこで選別が重要になります。
手塩にかけて育てたサツマイモですから、少しでも多くを干し芋にしたくなるのが人情です。
でも、本当に美味しい干し芋を作るためには、原料芋を厳選して、良いものだけを加工するのが第一条件です。
出来が良かった畑では収穫できる芋が多いですが、よくなかった畑では心を鬼にして“できるだけ収穫しない”ことを心がけます。
そして結果を次につなげます。
今年の10月の干し芋産地は、平年の1.5倍の降水量でしたので芋掘りが遅れ、収穫が11月第二週まで掛かりましたが、なんとか霜が降りる前に無地終えました。
収穫状況をしっかりと受け止めて、今年栽培した畑は、これからどれだけの時間をかけて、どのように土作りしていくかを決めます。そして、来年はどの畑で何を栽培するかも決めていきます。
農業は一年に一度しか結果がでません。だからこそ、今後のことをしっかりと考えるのが大切です。
同時に、干し芋加工準備にも入ります。
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