秋の七草のひとつ「芒(すすき)」は、
夏の終わりから秋にかけて、野山や道端などでもよく見かけます。
花穂が獣の尾に似ているため別名「尾花」ともいわれ、
秋の七草は、山上憶良が「万葉集」の中で、
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花」
と詠んだことが始めとされています。
古くから茅葺屋根の材料として使われ、
中秋の名月のお供えには欠かせないなど、
日本人にはとてもなじみ深い植物ですね。
また気象庁では、季節の遅れ進みや、気候の違い、変化など、
総合的な気象状況を把握するために植物季節観測を行っていますが、
桜の開花日と同じように、芒の開花日もあり、
各地方気象台から毎年発表されているということも今回初めて知りました。
今月の歳時記の写真に使いたいと思い、
自然農の田んぼでとった芒を2週間ほどおいたら花が咲き、
立派な尾花になりました。
穂が出たばかりの芒と両方ありますので対比を見て下さい。
また一つだけ見つけた、いい香りのする葛の花も一緒に飾りました。
干し芋には秋の草花がよく似合います。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。