「草いきれ」という言葉を最近あまり聞かなくなりました。
夏の強い日ざしをうけて、
草むらから立ち上る熱気と匂いのことですが、
そんな「草いきれ」を感じる野原を「夏野」といいます。
写真に使った四葉鵯(よつばひよどり)という植物は、
高さが0.8~1.7mに成長し真夏に花を咲かせます。
きっとこの植物が生い茂った夏野は見事な眺めとなることでしょう。
夏野ではありませんが、
真夏の有機サツマイモ畑でも草いきれを感じることがよくあります。
今年は芋も草も、例年よりも成長が早く、
むっとする熱気はサウナのようで、
草取りをする体は疲弊しますが、
旺盛な生命力にはいつもなかば呆れ、また感心させられます。
話は変わりますが
毎年夏の高校野球の話題が聞こえてくると、
野球を愛したという正岡子規のことを思い出します。
これから毎日熱戦が繰り広げられます。
高校球児たちの一生懸命な姿を見ると、
自分も負けずに頑張ろうという気にもなります。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。