小さな種を握った手のひらから感じる生命力。
いのちひしめけるという表現がとても好きです。
昨年の晩秋、
自然農の田んぼを借りている仲間たちと収穫祭を行いました。
それぞれの手料理を一品持ち寄るのがルールですが、
その中で目を引いたのがこの、
種の詰まったガラス瓶でした。
自家栽培した色とりどりの“ものの種”たち。
それは目で楽しむごちそうでした。
作った方から譲り受けリビングにずっと飾っていました。
この句を見つけた時最初に思い浮かんだのがこの瓶です。
種は可能性の塊です。
種の中には未来と希望があります。
だから種を見ると自然と明るい気持ちになれます。
長砂農園でももうすぐ種芋を蔵から出します。
サツマイモは種芋から出た芽が茎を伸ばし、
葉を広げたものを苗として畑に植えます。
小さな種とはまた違いますが、
一つの種芋から何十本もの苗ができ、
一本の苗からいくつものサツマイモができます。
命のリレーは連綿と受け継がれていきます。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。