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斧入れて 香におどろくや 冬木立(与謝蕪村)

斧入れて 香におどろくや 冬木立(与謝蕪村)

すっかり葉を落とした街路樹が
新たにイルミネーションをまとい人々を華やいだ気分にしてくれます。

この時季になると思い出す蕪村のこの句は、
そんな華やかな並木とは違いすっかり枯れたように見える冬の木立です。
その木に斧を入れたとたんに立ち上る芳しい香り。
まるで自分がその場にいるような臨場感を感じます。

以前、趣味で木工の同好会に入っていました。
間伐材を使って本棚や椅子、卓袱台などを作り、
腕は一向に上がりませんでしたが楽しい思い出です。
作業中の檜の香りには、ずいぶんと癒されたことを今でもよく覚えています。

さてもう一つ香りの話を、
干し芋は江戸時代に誕生し、今も殆ど変わらない製法の手作業で作られます。
唯一変わったことといえばサツマイモの蒸かし方です。
現在はボイラーで蒸かす農家が多い中、
昔ながらの薪をつかって蒸かす農家が数軒ですが残っています。
その農家の作業場に行けば、いつでも薪がはぜるパチパチという音と、
木が燃える何ともいえないいい匂いがします。
そして出来上がった干し芋からも、ほのかにその香りが感じられます。
江戸時代に干し芋を食べていた人たちは、
きっとその香りも一緒に楽しんだことでしょう。

産地では今が干し芋作りの最盛期です。
今年も残りわずかとなりました。一年間ご愛顧いただき誠にありがとうございます。
また来年も、熟成ほしいも達磨庵をどうぞよろしくお願い申し上げます。





干し芋マイスター 福井保久

熟成丸ほしいも3品種 3箱セット:丸干し 3,240円(税込)

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干し芋マイスター 福井 保久

干し芋マイスター 福井 保久

サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。

干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。