50年以上前に読まれたこの句の情景は、何とも物悲しく感じます。
同じかぼちゃが、今では陽気なおばけランタンとなり、
子供も大人もゾンビやキャラクターなど、
思い思いの仮装で楽しむ現在の賑わいを
三鬼は想像もしなかったことでしょう。
ハロウィンは、古代ケルト人が始めたお祭りが起源とされています。
ケルト人にとって一年の終わりとなる10月31日は、
世界の境界がぼやけ、死者の霊が家族を尋ねてくると同時に、
悪霊や怪物もやってくると信じられていました。
かがり火を焚いたり、恐ろしげな仮装をするのはそれに対抗するためでした。
現在のような形になったのは、
ハロウィン文化がアメリカに渡ってからだといわれています。
日本人は昔から、他の国の文化を取り入れて上手に自分たちのものへと消化してきました。
ハロウィンも、今やすっかり日本の風土に根付いたといってもよいでしょう。
かぼちゃが主役の行事ですから、
この時季はかぼちゃを使ったスイーツなどをよく目にします。
昨年はかぼちゃのビールまで飲んでしまいました。
ですが、純粋にかぼちゃだけのスイーツはありません。
そう思うと、さつま芋はそれだけで立派なスイーツとなります。
更に熟成させた達磨庵の熟成干し芋は、
本当にさつま芋だけが原料とは思えないほど、甘く、柔らかく、深みのある味わいです。
かぼちゃに飽きたら、どうぞ熟成干し芋を召し上がってみて下さい。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。