暗くなるのが早く感じる今日この頃。
秋の夜長を感じていらっしゃる方も多いと思います。
実際に夜が最も長くなるのは冬至(今年は12月21日)ですが、
いつまでも暮れない夏は、夜があまりにも短いために、
涼しい秋の夜が長くなっていく、
そのことを嬉しく感じる気持ちを表すのが秋の夜長という言葉です。
せっかくの長い夜は、読書や映画鑑賞に、
また親しい友とお酒を飲み、語り明かすのもいいですね。
約千年前に書かれた更級日記の中の有名な一節。
『はしるはしる、わづかに見つつ、心も得ず心もとなく思ふ源氏を、
一の巻よりして、人もまじらず、几帳の中にうちふしてひき出でつつ見る心地、
后の位も何にかはせむ」
ずっと読みたいと思っていた源氏物語をようやく手に入れて、
ドキドキしながら次から次へと読み進めていく嬉しさを、
“后の位も何になろうか(何もならない)”とまでいっています。
本好きにとってこの気持ちは本当によくわかります。
そんな読書にぴったりの季節ですが、
いくら長い夜と言っても、あまり夜更かしをし過ぎてもいけません。
寝不足にはくれぐれもご注意を。
また、読書のお供には香り高い赤ワインと、
熟成干し芋にチーズを添えてみてはいかがですか?
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。