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温泉(ゆ)の村に 弘法様の 花火かな(夏目 漱石)

温泉(ゆ)の村に 弘法様の 花火かな(夏目 漱石)

夜空に咲く大輪の花火は、この季節の風物詩。
あの美しい色とともに、お腹に響くドーンという音に迫力を感じますね。

ところで、現代につながる花火を最初に見た日本人は、
徳川家康だといわれています。
慶長18年(1613年)8月、
駿府城を訪れた英国王の使者が披露したとの記録が、
『駿府政事録』という書物に残っているのだそうです。

表題の句は、夏目漱石が明治43年修善寺温泉滞在中に詠んだもの。
この年、胃潰瘍を発症した漱石は転地療養に来て
修善寺の花火を見物したのでしょう。
今でも、毎年8月20、21日には秋季弘法大師大祭が行われています。

花火はぱっと消えてしまうからこそ美しく感じます。
いつまでも消えない花火があったとしたら…。
「首が痛い」と苦情が出ると言ったのは、落語家の三遊亭歌之助さん。

熟成干し芋を食べながら、
花火にまつわるあれこれを調べたり考えたりしていると、
ふと、人の一生も花火のようなものだと感じました。

今宵は童心に帰って庭で線香花火でもしてみましょうか。





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サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。

干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。