今年も友人から青梅をたくさんいただきました。
毎年梅の木に登って丁寧に収穫するその梅の実は、
大粒でとてもきれいな緑色です。
中でもお日様の光がよく当たる上の方の実は、
ところどころ赤く色づき見た目も可愛いので、
この歳時記のため葉っぱをつけたまま採ってくれました。

写真に収めた後はさっそく梅仕事に勤しみます。
梅酒は、大好きな日本酒で少しの甜菜糖を入れます。
続いてうっすら黄色に熟し始めた実を使い、
我が家では昔ながらのしっかりしょっぱい梅干しにします。
最後に残った実は夏の農作業に欠かせない梅ジュースにと、
出来上がりを楽しみに次々仕込みました。
この時季だけの手仕事を
梅仕事と名づけた方の何とセンスの良いことか。
今年も作業できたことに感謝です。

昨年は梅の実も、柿の実も、お米も不作でした。
今年も梅の産地では暖冬の影響で
収穫量がかなり減少するとのニュースを聞きました。
作物は違うけれど自然を相手に農業を行う私たちにとっては、
けして他人事とは思えません。
ちょうど今畑に定植しているサツマイモ苗を見ながら、
「どうか無事に逞しく育ってほしい」と願うばかりです。





干し芋マイスター 福井保久