日本人にとって特別な花といえば やはり桜です。

日本神話に登場する「木花咲耶姫（このはなさくやひめ）」の、
木花は桜の花とされ、
サクヤの読みがサクラの語源になったという説があります。
神話の頃から存在していた桜の花は、春には私たちを楽しませ、
また悩ませる存在でもあります。

開花宣言を首を長くして待ち、
咲いたら咲いたで、今度はお天気が気になり、
桜の花に一喜一憂させられます。

紀 友則が千年以上も前に詠んだ歌。
『ひさかたの 光のどけき春の日に しづ心なく 花の散るらむ』
（日の光がこんなにものどかな春の日に、どうして桜の花だけは
こんなにせわしなく 散っていってしまうのだろうか。）

「花七日」と言われるように、開花からほんの1週間ほどで、
満開となり散ってしまう、その散り際の美しさも、
私たちの心をとらえて離さない要因の一つでしょう。

とはいえ、
私を含め「花より団子」という方も多いことと思います。
お花見のお供には、ぜひ熟成干し芋をご一緒に。
お花見に行けない方は、
ほのかな桜の香りと、ちょっぴり塩気のある桜湯を飲みながら、
熟成干し芋のやさしい甘さで春を楽しんではいかがでしょうか。





干し芋マイスター 福井保久