褐色で光沢のある大粒の栗の実が八百屋さんの店先に並んでいます。
栗を見て思い出したのは亡き義母のことです
小学生だった娘の運動会に、
毎年栗ごはんを炊いて持ってきてくれました。
当時は美味しい美味しいと
あっという間に食べてしまっていましたが、
自分で作るようになってからは、
栗の皮を一つ一つ丁寧にむく作業の大変さがよくわかりました。
義母はひとりどんな気持ちで皮をむいていたのでしょう。
「栗ごはんとっても美味しかったよ。ありがとう」
と今でも伝えたい気持ちでいっぱいになります。
杉田久女さんの俳句をみつけたとき、
たのしみに寝ていたのは
間違いなく娘だけでなく私もそうだったと思い出しました。
味覚は思い出とともにあります。
熟成ほしいも達磨庵の干し芋も、
家族の幸せな思い出と結びついていてほしいと心から願います。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。