筍をいただく時季となりました。
有難いことに掘りたての茹でたてを下さるので、
こちらは食べるだけの手間なしで申し訳ないくらいです。
以前は自分でも筍を掘りましたが、
本当に掘りたての筍はずっしりと重いので、
まさに表題の句を実感したものです。
筍も含め春の野菜や山菜が美味しいですね。
今月は春野菜や山菜と一緒に熟成干し芋を盛りつけてみました。
「春野菜」は春に旬の時期を迎え収穫される野菜の事で、
ジャガイモや玉葱、キャベツなど、
一年中出回っている野菜でも「新」や「春」をつけて呼ばれます。
水分量が豊富で柔く、甘みがありみずみずしいのが特徴です。
緑色が鮮やかな葉物も多く、特有の苦みがある場合も多いですが、
その苦みが癖になり美味しく感じるのも春ならでは。
食卓に上った春野菜のメニューからも季節を感じ、
気持ちが明るくうきうきしてきます。
さて達磨庵では現在干し芋用サツマイモの苗を育てています。
ビニールハウスの中を暖めて、
ふかふかで栄養たっぷりの土壌に寝かせてあった種芋から、
ようやく芽が出てきました。
新芽はまだ赤ちゃんのように若くみずみずしく、
それを見ていてもやはり春を実感し心がうきうきします。
ここから収穫までの長い期間、
どうか無事に育ってくれるよう親のような気持ちで見守っていきます。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。