思わず笑みがこぼれるようなこの楽しい句の作者
坪内捻典(ねんてん)さんは、
俳句の本質を「口誦性(こうしょうせい)」と
「片言性(かたことせい)」にあるとしています。
「口誦性」は簡単に覚えてどこででも口にできること
「片言性」とは、短い言葉の中にある意味は、
深く広く簡単には言い尽くせないものだということです。
いきなり国語の授業のようになってしまいましたが、
なるほど、そう思ってこの句を見直すと、
うふふふふ の中に込められた作者の気持ちは、
受け取る側でいかようにも想像できます。
あなたはこの句をどのように解釈されたでしょうか。
ちなみに捻典さん、甘納豆にはかなり思い入れがあるようで、
12か月それぞれに「甘納豆」を題材とした句を詠んでいます。
(「甘納豆十二句」と呼ばれています)
ちなみに自分だったら「干し芋十二句」となるのでしょう。
3月は干し芋農家にとって2023年度の終了と
2024年度へ向けての準備期間です。
昨年の反省を踏まえ一年かけての干し芋づくりがまた始まります。
来年の今頃はどんな干し芋十二句が完成するのか、
楽しみつつ心を引き締めて頑張ります。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。