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筍の 声か月下の 藪さわぐ(西東三鬼)

筍の 声か月下の 藪さわぐ(西東三鬼)

筍の時期がやってきました。
今年は裏年であまりたくさんはとれないようですが
嬉しいことに姉や姪から茹でたての筍をいただき、
我が家では毎日のように食卓に上っています。
一年中水煮の筍は手に入りますが、
あの掘りたての栗のような香りと甘みは、
旬の今だけ味わえるご馳走です。

数年前まで、友人何人かと筍掘りをするのが恒例でした。
友人の一人が竹林の所有者から管理を任され、
整備をする代わりに掘らせてもらっていたからですが、
「竹と竹との間隔は、和傘をさして通り抜けられるくらい」
と言われ、竹を伐採した後は、
とても清々しい空間となったこともよく覚えています。
残念ながらその山には猪よけのフェンスが立てられ、
前ほど気軽に行けなくなりました。

山の斜面を登ったり下りたりしながら、
地面から顔を出した筍を探すのが、
楽しくもあり難しくもありました。
義兄ほどの名人になると、
地面を踏むだけでまだ顔を出さない土の下の筍を探し当てることができます。
筍は思いのほか重いので掘った後運び出すのも一苦労。
その後はじっくり時間をかけて茹でてと、手間がかかりますが、
それだけの苦労をしても味わいたい春の味覚。
戴くばかりでは申し訳ないですが大事に味わいます。

今月は、田んぼで採った蓬やタラの芽、菜の花で、
熟成干し芋を囲んで春になった喜びを表現してみました。





干し芋マイスター 福井保久

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干し芋マイスター 福井 保久

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サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。

干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。