おそらく最初の二文字を読んでピンときた方は多いと思います。
三国志で有名な蜀の宰相、
諸葛孔明が栽培を推奨したことから名づけられた諸葛菜。
兵糧として使われたそうです。
江戸時代に日本に伝わり
紫色の可憐な花弁が十字型に4枚というその形状が、
大根の花に似ているため別名「花大根」とも呼ばれています。
歴史に名を遺した宰相と身近な野菜との落差がすごいです。
毎月の歳時記を書くにあたって参考にしている書籍の一つ、
「美しい季語の花」は、
10年以上前に購入しいつも手元に置いてある大好きな本です。
季語には様々な分類がありますが、
その中の「植物」に属する、花や草木を集めて、
365日、一日一季語、一俳句を、
美しいイラストと文章で紹介してありお勧めです。
諸葛菜は3月10日のページに掲載されていました。
会社の近くにある野菜の無人販売所の片隅に
ひっそりと置かれていた紫色の花との出会いから、
今回の歳時記ができあがりました。
4月は新年度の始まりで、様々な新しい出来事があります。
人と、だけではなく物やこととの出会いもあると思います。
ぜひそんな新しい体験を楽しんでみてはいかがですか?
「もうそんな新しいことなんか起きないよ」と思っている方は、
熟成干し芋を召し上がってみてはどうでしょう。
懐かしくも新しい干し芋との出会いが味わえます。
※参考資料 「美しい季語の花」 金子兜太監修 誠文堂新光社
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。