今年は7月19日から8月6日までが夏の土用です。
土用とは、土旺用事(どおうようじ)が省略されたもので、
その読みの通り、
土が旺(さかん)になり用事(働き・支配)をする頃となります。
夏の土用が有名ですが、春夏秋冬それぞれの季節に土用があります。
「土用の丑の日に鰻を食べる」というのは、
江戸時代に平賀源内が広めたという話は有名ですね。
先日梅の土用干しをしました。
6月に塩漬けした梅に赤紫蘇を入れてしばらく漬けておいたら、
きれいな赤色に染まりました。
それを一粒一粒取り出して三日間ほど天日に干します。
太陽の紫外線によって殺菌され、
また余分な水分を飛ばすことでも保存性がよくなります。
そして柔らかな食感でとても美味しい梅干しに仕上がります。
干し芋もそうですが、お日様の力は本当に偉大ですし、
それを発見してくれた先人の知恵にはいつも感謝の思いです。
今月の歳時記は、その土用干しの笊の上に、
干し芋と夏野菜、梅干しを並べてみました。
このたびの7月大雨災害で犠牲となれた方のご冥福と、
被災された地域の一日も早い復旧をお祈りいたします。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。