葡萄の実を味わうことを「一語一語の如く」
と表現しているところにドキッとさせられます。
葡萄を味わうことと同じように言葉を味わうのは
俳人ならでは、なのかもしれませんが、
普段はあまり意識せずに使ってしまう言葉を、
私も葡萄を味わうようにもう少し感じてみようかと思いました。
我が家に届いた秋の便りの最初も葡萄でした。
箱を開けると芳香とともに、
宝石のように輝く一粒一粒が目に飛び込んで来ました。
葡萄は世界で最も多く栽培されている果実で、
品種の数は一万種を超えるともいわれ、
紀元前4,000年~3,000年ごろには栽培されていたとか。
その多くはワイン用としてですが、
日本で栽培されているのはそのうち50~60種類ほどで、
90%以上が果実を味わうものだそうです。
より美味しく、より大粒にと品種改良されたことでしょう。
干し芋用のサツマイモも、
毎年のように様々な品種が生み出されます。
それでも産地に根付くものはあまり多くありません。
最近では紅はるかが一番成功しました。
と、葡萄から始まり結局干し芋へと思いを馳せ、
吟醸酒とともに毎晩のように葡萄を楽しんでいます。
美味しい日本酒と旬の果物とはとても良く合うのです。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。