立秋とは名ばかりで、猛暑日のニュースが珍しくないほど、
一年で一番暑い時季を迎えています。
友人からもらった朝顔の苗を地植えにしたら
そんな暑さにも負けず、
うす紫の可憐な花を毎日咲かせて楽しませてくれています。
この句の中の朝顔は紺色です。
朝開いてすぐに萎んでしまう花を見ながら彼方の月日を思う。
太平洋戦争が始まったばかりの頃に詠まれたそうで、
そういう背景を知ると余計に感慨深く感じます。
8月6日と9日は広島と長崎の原爆忌。
そして15日は終戦記念日と、
やはり8月は戦争を思い、考える機会が多いです。
「戦時中は食べるものがなく芋ばかり食べていた。
だからもうサツマイモは食べたくない」
と話して下さった方がいます。
でも、そんな方にこそ熟成干し芋で、
悲しい思い出を上書きしてもらいたい。
おこがましいですが勝手にそう思ったりと、
戦後75年となり、
私を含め戦争を知らない世代が大半を占める現代ですが、
彼方の月日を思い、自ら学び、
事実をしっかりと見つめる力をもちたいと感じています。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。