子どものころ、色のついたお素麺は
姉妹で取り合って食べました。
色がついているだけで味に違いはないのですが、
白の中に混じったピンクや緑の素麺は、
とても魅力的に見えたものです。
子規が詠んだ五色の絲素麺は松山の名物で、
写真に写した夏野菜を入れた箱は兵庫県の「揖保乃糸」。
という具合に日本には各地に素麺の産地があります。
その起源は古く、飛鳥時代から奈良時代にかけて、
遣唐使が持ち帰った索餅なるものが原型ということを知り、
そんな昔から素麺が食べられていたことに少し驚きました。
最近の夏は、35度以上の猛暑日が続くなど、
食欲もなくなるような日があります。
そんな時も、ツルっとのど越しのよい素麺は強い味方ですね。
今年の夏は、凍らした熟成干し芋もお供にいかがですか?
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。