各地で梅雨入りとなり、雨の中紫陽花が活き活きと咲いています。
紫陽花は日本に自生するガクアジサイが原種の落葉低木で、
名前の由来は「あづさい」が変化したものといわれています。
「あづ」は「あつ(集)」「さい」は「さあい(真藍)」の意味で、
青い花が集まって咲くさまを表しているそうです。
紫陽花の花の色は土壌の酸性度が強いと青色に、
中性やアルカリ性だとピンク色になります。
小学校で習ったリトマス試験紙とは逆なのが面白いですね。
日本の土壌は酸性が強いため、青色や青紫色の紫陽花をよく見かけます。
新型コロナで今までの価値観が180度変わってしまった昨今、
紫陽花の花のように集まることはなかなか難しくなってしまいました。
それでも、梅雨の合間の晴れの日に、
農作業で土に触れ、ふく風の涼やかさを感じ、
汗を流した一日の終わりは以前とは変わりなく、
些細な憂鬱や不自由さなど忘れてしまう心地よい疲労感に包まれます。
人間の都合など関係なく日々は過ぎていきます。
せめて心だけは以前と変わりなく保ち続けていきたいと、
毎日の作業に励む毎日です。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。