「節分」は、季節の分かれ目を表し、
立夏・立秋・立冬の前日も節分と呼ばれますが、
私たちになじみ深いのはやはり立春の前日です。
豆まきは室町時代以降に宮中で始まり、
江戸時代に一般庶民にも広まったそうです。
炒った大豆を「歳の数と同じか、一つ多く食べる」
という風習は、
立春が一年の始まりと考えられていたため、
この一年を無病息災に過ごせますように
という願いが込められています。
例年なら一年で一番寒く、晴天が続く節分の頃は、
干し芋の旬の時季となります。
ところが、今年は百年に一度といわれるほどの暖冬に加え、
晴れた天気も続かないので、
天日干しで仕上げる干し芋の加工は遅れに遅れています。
いつもなら春を待ちわびる気持ちが湧いてくるころですが、
今年は恵方巻を食べながら、
「もう少し冬らしいお天気が続くように」と願いたいです。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。