日中はまだ残暑が残り、
気温が真夏日となる日もありますが、
朝晩はずいぶんと涼しくなってきました。
空気も澄んで、
夜空を眺めると美しい月と星を楽しめるこの頃です。
芭蕉も月がよほど美しかったのか、
池の周りを歩きながら月を眺めているうちに
とうとう夜が明けてしまったようですね。
今年の中秋の名月は9月13日です。
この日は旧暦の8月15日に当たりますが、
本当の満月は翌日の9月14日です。
月の軌道は楕円形のため、
新月から満月までの周期も変化するからです。
また、地球からの距離によって大きさにも差があります。
14日は今年の満月の中で地球から最も遠くにあるため、
今年最小の満月となるそうです。
先日、要白という言葉を教わりました。
余白ではなく“意味のある空間”のことで、
美術の世界ではよく用いられるそうです。
月の美しさも、周りの暗い夜空があるからこそ。
また月を眺めている時間さえも、
人生の中の要白と云えるのかもしれませんね。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。