庭の水仙が咲くのを待っていたら2月も半ば近くになってしまいました。
葉はずいぶんと前から青々と育っていたものの、肝心の花芽が中々出ません。
日当たりのいい南側なのにずいぶんと待たされている気がしますが、
手帳を見ると昨年もやはり2月16日に咲いていました。
寒かろうが暖かろうが自然のサイクルは私たちよりもずっと正確かもしれません。
芭蕉は、水仙の香りを桃と比較しておきながら、
まさかの視覚に訴えてくるところがニクイですね。
かえってその香りが鮮明に漂ってくるような官能的な句だと思います。
学名の「ナルシサス」はギリシャ神話の美少年の名前から。
泉に移った自分の姿に恋をして、
毎日見つめ続けたら花になってしまったのだそう。
そういえば、最近はバレンタインチョコも自分へのご褒美買いが多いのだとか。
達磨庵の熟成干し芋も、
ぜひご自分へのご褒美として召し上がってほしいものです。
今年の干し芋産地は、
「少しくらいお湿りがほしい」と思うほど2ヶ月近く雨が降りませんでした。
空気がからからに乾燥しているので干し芋の乾きが大変によく、
干し場がふさがって困ることもなく、今シーズンの加工を終えようとしています。
よくしたもので立春を過ぎた頃から季節が変わってきました。
まとまった雨が降り、日も長くなり、三寒四温の言葉を実感しています。
さて出来上がった最高の干し芋の中から、
熟成干し芋の名を冠する最上級の干し芋を選び、
しばし熟成の眠りにつかせるための選別作業も始まりました。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。