山上憶良が万葉集の中で詠んだ歌から、
秋の七草の一つに数えられているススキは、
奈良時代からずっと日本人にとってなじみ深い植物だったことがわかります。
この句は、すべてひらがなで表記していることで、
なおいっそうススキの軽やかさやしなやかさを感じます。
その、重さなど無いように思っていたすすきを一枝折って、
手に持ったときに感じた思いがけない重さは、
見た目ではわからなかった生命の重みなのかもしれません。
気づけば、あちらこちらで穂を揺らしているススキを見かけますが、
中でも、箱根の仙石原に広がるすすきの草原は、
一面に黄金色の穂が風になびき、大変に美しい光景となるそうです。
干し芋は江戸時代から作られている昔ながらのおやつです。
素朴で地味な存在は、ススキと似ているような気がします。
けれどもススキが人を感動させることができるように、
干し芋も、サツマイモの甘さと味わいを極限まで引き出すことができたら、
同じように人を感動させることができるかもしれません。
そんなサツマイモの可能性を信じて熟成干し芋が誕生しました。
一日のほっとする時間、一服のお茶とともに熟成干し芋を召し上がってみませんか。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。