子供の頃、じめじめとしたこの時季に、
ひっそりと独特の香りを放って咲くこの花が苦手でした。
それは、「どくだみ」という名前から、
白雪姫の毒りんごみたいなイメージを勝手に持っていたからです。
大人になって、その本当の由来を知りました。
「毒」を「矯める(ためる=収める)」即ち、
毒を止める効能があるところからつけられたという名前。
別名「十薬」(じゅうやく)とも言われるほどの効能がある薬草でした。
そう思って見ると、
「ハートの形の葉っぱと白い十字の花」が何とも愛らしく感じます。
自然農の田んぼの石垣には十薬の花がたくさん咲いています。
ちょうど田植えの時、その花を摘んできて梅雨の合間に干して乾燥させます。
煎じて飲むと、香りは独特ですが、馴れるととても美味しく感じます。
何より、とっても身体に良い成分が含まれていると思うと有難いです。
口から取り入れるものは、美味しいのはもちろん、
できるだけ身体に良いものをと普段から心がけています。
自分の血となり肉となるものです。
熟成干し芋も、もちろん原料はサツマイモだけでできています。
皆様にも自信を持ってお勧めできる最高のおやつだと自負しています。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。