初夏、若葉の中を吹きわたる爽やかな風を、
「風薫る」と形容します。
もともとは花の香りを運ぶ春風を指していたようでしたが、
時代の変化とともに、
花の香りよりも青葉若葉の香りに変わったようです。
本来の意味とは少し違いますが
静岡のこの時季は、風にのってお茶の香りが
あちらこちらからしてきます。
新茶の季節です。
私にとっての「風薫る」はお茶の香りでもあります。
毎度の私事ですが、5月初めに
義兄が手入れをしている山でお茶摘みをするのが
我が家の年中行事となっています。
兄弟姉妹と家族が揃って摘んだお茶は、
自分たちが一年かけて飲む自家用のお茶となります。
自分たちの口に入るものを自分たちで作る。
よく考えたらとても贅沢な話で、究極の安心安全な食物です。
義兄にはとても感謝しています。
現代に生きる私たちにとって自給自足なんて夢のまた夢です。
だからこそ、
嗜好品くらいは誰がどんな風に作ったものなのか、
ちゃんと知っておきたいとも思います。
そんな私たちのこだわりから、
達磨庵の熟成ほしいもは誕生しました。
大切な人たちに食べさせたいほしいもです。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。