雨が似合う花といえばアジサイ。
風情ある姿に郷愁を感じる方も多いのでは。
アジサイの多くは、もともと日本の固有種でした。
江戸時代、長崎の出島にある阿蘭陀商館に、
医師としてやって来たドイツ人のシーボルトが、
日本の文化と共にヨーロッパに広めました。
現在では100種類以上にもなる、
様々に品種改良された色とりどりのアジサイが、
日本へとまた逆輸入されています。
そして、シーボルトがつけたアジサイの学名、
「ハイドランゲア・オタクサ(現在は園芸種名として採用)」は、
日本人妻のお滝さんの名だと言われています。
このことから、生まれ育った国は違っても、
二人の間には確かな心のつながりがあったのだと思えます。
やがて二人の間にはイネという女の子が生まれています。
シーボルトは、日本に近代西洋医学を伝え、
日本文化を広く西洋に伝えました。
雨の降る日は、美しいアジサイを眺めつつ、
190年前のロマンスに思いを馳せてみませんか?
そんな時間のお供には、ぜひ新茶と熟成干し芋をどうぞ。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。