10月13日は「さつまいもの日」です。
1987年に埼玉県川越市の「川越いも友の会」が定めました。
けれどこの13日にした理由は江戸時代から始まっています。
安藤広重の浮世絵『名所江戸百景 びくにはし雪中』
その中に、「〇やき 十三里」という看板の焼きいも屋が描かれています。
最初は、栗「九里」に近いことから「八里半」ともいわれた焼き芋ですが、
この浮世絵が出された安政五年(1858年)頃には、
栗「九里」より「四里」うまい「十三里」と呼ばれていたようです。
これは当時サツマイモの産地である川越が、
江戸から十三里ほどの場所であったことにもひっかけています。
まったく江戸の人々の洒落心には感心します。
さて、干し芋も江戸時代から作られるようになりましたが、
残念ながら干し芋屋の看板が描かれた浮世絵は見たことがありません。
江戸時代も現代も、干し芋はとてもマイナーな食べ物です。
だからこそ、達磨庵ではその美味しさを
一人でも多くの方に味わっていただきたいという思いがあります。
本当に美味しい干し芋は、
サツマイモだけとは思えないほどの甘さと風味があります。
まさに焼き芋(十三里)より(四里)うまい
「十七里」といいたいほどです(洒落はきいていませんが)
食欲の秋です。
少しくらい食べ過ぎたって気にならない、
食物繊維豊富な自然の食べ物、
熟成干し芋を是非召し上がってみて下さい。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。