このところの気温低下で街路樹の銀杏もきれいな黄色に変わりました。
色づいた銀杏のことを「銀杏黄葉（いちょうもみじ）」と言うそうです。

先日、自然農の田んぼの仲間たちと
収穫祭として、一品持ち寄りの昼食会がありました。
一番のりで着いた時間を使い、
皆が集まってくる間、里山の綺麗な落葉を集めることにしました。
中でもひときわ立派な銀杏の木から少し強めの風に煽られ、
ひらひらと舞い落ちてくる銀杏黄葉を一番沢山拾いました。
美しい色合いはすぐに褪せてしまうけれど、
そのはかなさも含めてとても美しいと思います。

それぞれの創作料理を味わいながら、
秋晴れの空の下で仲間たちと過ごす時間はゆったりと流れ、
これから年末に向けての忙しい日々をしばし忘れました。
地元の友人が創作した物語を初めて披露してくれたのも、
味わい深い体験でした。
それは、自然農の田んぼに立つ案山子が語るお話で、
土の中にいるたくさんの生き物のことや、
何より田んぼにはえる草たちを“Green　fairy（緑の妖精）”と呼び、
草は必要なもの、大切なもの、と語る声はとても優しかったです。
自然農の田んぼは、稲も草も一緒に共存しています。
人間社会もそうであればいいのにと、
このところのニュースを聞くにつれ感じます。





干し芋マイスター 福井保久