友人からまさにこの句のように収穫した、
とてもきれいな梅の実をいただきました。
さっそく梅仕事にとりかかります。
この時期に旬を迎える梅の実で
梅干しや梅酒などを作ることを「梅仕事」と言います。
これは今しかできない季節を体感できる手仕事です。
梅の実は少し黄色く熟してくると、
そのままかじってみたくなるほど甘い香りを放ちます。
そうなると梅干しや梅ジャムにするのがお勧め、
まだ青くて硬い実は梅酒や梅シロップにします。
いい香りを楽しみながら一粒ずつ丁寧に、
竹串でヘタをとり除き水気をよくふきとります。
その後、梅干しは塩、梅シロップは氷砂糖、
梅酒は好みの酒と氷砂糖に漬けます。
我が家では欲張って3種類とも仕込み、
梅酒と梅シロップは出来上がりを楽しみに待つばかり。
けれど梅干しだけはもうひと手間。
梅酢に赤紫蘇を入れた赤梅酢に漬けてから
梅雨明け後に三日三晩土用干しをします。
これでやわらかく保存性もよい梅干しが出来上がります。
梅干しも熟成干し芋も、手間はかかりますが、
手をかける価値のある美味しさです。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。