お節料理は新年に歳神様へお供えし、
年が明けてから神様のお下がりとして一家で戴き
一年の無病息災と家内安全を祈願するというのが本来の習わしですが、
我が家では数年前まで大みそかの夜に戴いていました。
年末ギリギリまで忙しくしていたので、
お節があるのはとても有難かったのですが、
今考えると罰当たりなものです。
最近は本来の通り元旦の夜に戴くことにしています。
その方が味も馴染んで美味しいということにも気づきました。
食材やメニューには、
それぞれ五穀豊穣や無病息災、子孫繁栄などの願いが込められていて、
最近はその意味もしみじみ感じながら戴いています。

さて今年も空いた重箱に干し芋尽くしと詰めてみました。
干し芋にするサツマイモは、一つのツルに何本もの芋ができます。
これも子孫繁栄と言えるのではと勝手に有難く思っています。

寒さが一段と厳しくなってきました。
ここからいよいよ最上級に美味しい干し芋が仕上がってきます。
本年も熟成干し芋達磨庵をどうぞよろしくお願い申し上げます。





干し芋マイスター 福井保久