窓から見える街路樹の銀杏が
日に日に黄色く色づいてきました。
その木はまだそれほど大きくないのですが、
これから何十年か後に、
明治神宮外苑のように
見事な銀杏並木に育っていくだろう姿を
想像しながら眺めています。
銀杏は、現存する世界最古の植物だそうで、
葉っぱは見るからに広葉樹ですが、
実際は針葉樹の仲間と聞いて驚きました。

今月はこの句に触発され、
落葉を敷き詰めた中に干し芋を置いてみたいと思いつき、
自然農の田んぼに大豆の収穫に行った際、
里山のきれいな落葉を集めてくることにしました。
モミジバフウや朴、柿、紅葉や七竈など、
よく目を凝らすと形や色が美しい落葉と赤い実を、
あちらこちらで見つけることができましたが
銀杏の葉だけは見つからず
前述の並木から少しいただきました。
落葉に圧倒され干し芋があまり目立たなかったかもしれません。

だんだんと寒くなり干し芋のおいしい季節となりました。
今年も干し芋加工を始めた農家もありますが、
熟成干し芋達磨庵では12月から始めることにしています。
はやる気持ちを抑えて、
サツマイモが糖化するのをもう少しじっくり待ちます。





干し芋マイスター 福井保久