旧暦の七夕の日は、今年は8月20日にあたります。
本来なら梅雨も明け、夜空に星がきれいに瞬いている時季です。
最近の七夕は、毎年雨降りや曇り空の日が多いと感じていましたが、
芭蕉の生きている江戸時代でも雨の日の七夕があったのでしょう。
雨中天は、織姫と彦星の二人が会えれば有頂天になれるのに、
雨でそれもかなわない様子を引っ掛けて面白く作った造語のようです。
さて、まっすぐに天に向かって成長する竹。その笹の葉は、
天近くで風に揺られサラサラと音を出すため、
願い事がちゃんと天に届くようにと、
願いを書いた短冊を飾るのに使われるようになりました。
そして手習い事の上達を願うことが本来の姿だったようです。
幾つになっても向上心は大切です。
今宵、熟成干し芋を食べながら、織姫と彦星の逢瀬を思いつつ、
ご自身の習い事の上達を願うのはいかがでしょうか?
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。