10月は多くの産地でサツマイモが収穫されます。
ほしいも産地でも10月後半から芋堀りがはじまります。
サツマイモの美味しさの表現として「栗(九里)より(四里)うまい十三里」
という謳い文句が江戸時代にありました。
とても美味しいということと、サツマイモの産地の川越が
江戸から約十三里(51km)だったことを掛け合わせたようです。
そして、川越いも友の会が1987年に、10月13日を「さつまいもの日」に定めました。
「栗よりうまい」ということは、甘くてホクホクの焼き芋が想像できます。
この頃すでに、サツマイモの主成分のデンプンを糖化させて、
その甘さを引き出すために、石焼き等で、
じっくりと時間をかけて火が通されたことも想像できます。
昔も今も人は食いしん坊です。
干し芋が作られるようになったのも江戸時代です。
最初は蒸すのではなく、煮て作られていたので、たくさん作ることができませんでした。
明治時代になって蒸して作ることが始まり、そこから干し芋が普及していきます。
だから江戸時代の人達は、焼き芋の美味しさは知っていても、
干し芋の美味しさを知っている人は、一握りだったでしょう。
全国に様々な干し芋がある中で、達磨庵にしかないのが「有機干し芋」です。
手前味噌ですが干し芋通を唸らせる干し芋と自負しています。
現代の人もこの味を知る人はまだまだ一握りです。
干し芋マイスター 福井保久
干し芋マイスター 福井 保久
サツマイモの中に潜む美味さをどこまで引き出せるか、色、艶、食感、そして味を極限まで追求。
干し芋ひとつひとつをマイスターの誇りにかけて
最高のものだけを世に送り出している。