達磨庵の熟成干し芋とは?
四季折々の達磨庵の畑と干し芋製作の
現場の姿をお伝えします。
熟成干し芋 とは聞きなれない言葉だと思います。
農産物は、出来立てが一番新鮮で美味しいと
思われがちです。
干し芋も、できたてが一番美味しいと思われ、
それを望む方が多くいらっしゃいます。
ですから熟成干し芋は常識に反するものです。
最初は偶然の産物でした。
干し芋を扱い始めてまだ間もない頃のことです。
サツマイモが豊作となり、いつもの年よりも
たくさんの干し芋を農家が作りました。
それを全部買い上げたのですが、普段の販売量以上の
量だったためやむなく保管することにしました。
一年経ってその干し芋を出してきたら、驚くほど
しっとり柔らかい干し芋に変化していたのです。
そこから熟成干し芋への探求が始まりました。
各年度の様々な品種の干し芋を半年、一年、二年、
三年と、これまた様々な環境の元で寝かせてみました。
それから二十年、
ある法則を見つけることが出来たのです。
数年に一度訪れる、干し芋の当たり年。
この年に収穫した干し芋をある一定の条件で寝かせた、
熟成させた干し芋は柔らかく、甘く、しっとりとした
極上品に変身するのです。
どの干し芋でも熟成させれば同じように
美味しくなるのかと言えば、そうでもありません。
出来の良かった干し芋の当たり年に熟成させたものほど
豊穣な味になるのでした。
これはヴィンテージワインと同じです。
今までの干し芋の常識を超える、真の極上品に値する
味に仕上がるシークレットメソッドでした。
達磨庵ではこれを 「熟成干し芋」 と命名し、
お殿様への献上品のように干し芋を心から愛してくださる
お客様へ、高級贈答品としてご紹介させていただく
運びとなりました。
達磨庵の魂を込めた仕事の結晶です。
達磨庵
干し芋マイスター 福井 保久
「熟成干し芋 達磨庵 ® じゅくせいほしいもたつまあん」は株式会社タツマの登録商標です。